なんかネットで選手がベンチで縛り付けられている動画が話題になっていたようですね。
これは15年のレッドソックスでの出来事です。
まあ、普通に考えてあり得ない光景ですからね。笑
縛り付けられているのは当時ルーキーのヘンリー・オーウェンス。
MLBではルーキー選手に対して歓迎の意味を込めてイタズラをする風習があります。
柱に縛り付けるジョークの元ネタ
とはいえ、試合中にベンチの柱に縛り付けるなんて普通に考えてあり得ません。
日本だったら監督やコーチの目があるので、イタズラ自体があり得ないかもしれませんね。
このとんでもないイタズラには元ネタがあります。
99年のレッドソックスで大エースのペドロ・マルティネスが騒がしいという理由で縛り付けられてしまいました!
テープで巻いているのはスーパースターのノマー・ガルシアパーラ。
球団を代表するスーパースター2人が主役のイタズラということもあり、後に語り継がれるものとなっています。
試合終了後もしばらく放っておかれ、さすがのペドロも焦ったそうです。笑
ペドロ・マルティネスとは?
ペドロ・マルティネスは「地上最強の投手」と言われた殿堂入りの大投手。
ペドロの全盛期はMLBでも屈指の打高時代とされているのですが、その中で別次元の数字を残した伝説の投手になっています。
小柄な投手ですが、すべての球種が一級品でコントロールも良い投手。
こちらはイタズラのあった99年のオールスター。
2イニングを投げて5奪三振、オールスターMVPにも輝いています。
このオールスターのピッチングは彼の代表的なハイライトと言えるかもしれません。
ノマー・ガルシアパーラとは?
ノマー・ガルシアパーラはルーキーのショートとしてはMLB記録となっている30本塁打を打った強打のショート。
キャリアの中盤からは怪我での低迷や、地元メディアとの関係悪化もあり寂しい感じになってしまったスーパースターです。
それでも引退後もボストンでは人気の選手。
ちなみにドジャースでは斎藤隆投手とチームメイトになっています。
優勝争いをしている試合で打ちこまれベンチで泣いていた斎藤投手を慰め、その試合で逆転サヨナラホームランを打っています。
4者連続ホームランで同点、最後は延長でノマーの逆転サヨナラ弾ですからねー。
まさに奇跡的な試合でした!
ちなみにノマーの奥さんは女子サッカー界のレジェンドであるミア・ハムという、スーパーアスリート夫婦です。
MLBで定番のイタズラ
試合中に見られる定番のイタズラといえば、風船ガムを帽子の上に乗せるヤツです。
こちらは松坂大輔投手がターゲットになっています。
まあ、仲間内で盛り上がるだけならともかく、こうしてテレビに映るわけですから恥ずかしいでしょうね。
こちらはサングラスの反射でイタズラに気が付く珍プレーです!
似たところでは紙コップを帽子の上に乗せるというのも定番のイタズラ。
(ガムとかで引っ付けている)
こちらは台湾出身のC.C.リーで、西武ライオンズでもプレーしていますね。
スパイクに火をつけるイタズラ
まあ、ガムや紙コップを頭に乗せるというのは、理解の出来るイタズラではあります。
その一方で冒頭の柱に縛り付けるような、日本でやったら問題になりそうなイタズラもあります。
これなんてスパイクに火をつけていますからね。笑
日本では道具を大切にするように教わるので、考えられないことです。
道具を大切とか、それ以前の問題かもしれませんが・・・。
文化の違いとはいえ、本当に驚きですね!
まあ、そんなこと言ったら日本では審判への暴行シーンが珍プレーとか言って笑いの対象になっていたわけですからね。
あれもアメリカ人から見たら信じられない光景でしょう。
コーチがイタズラのターゲットになることも!
MLBでは監督やコーチとの距離が日本と比べて近いことで知られています。
そもそもこのようなイタズラは日本だったら首脳陣の目を気にしてできないことですからねー。
こちらはツインズでコーチがイタズラのターゲットになっています!
このときのツインズは調子がよかったので、チームのムードも良かったでしょうね。
下記は同じくツインズのコーチがイタズラにハマってしまいました!
ヘビのおもちゃに腰を抜かしてしまいました。笑
これは個人的にお気に入りのイタズラの1つですね!
審判が子供にイタズラを仕掛ける
もう1つ僕のお気に入りのイタズラ。
MLBを代表するイケメン選手ジョシュ・レディックからボールをもらった少年。
そこに陽気な男で知られるラズ・ディアス審判がやってきてボールを取り上げました。
これは少年がグータッチを求めているところもいいんですよね!
良い記念になったことでしょう。
日本へのトレードというドッキリ
さらに監督やGMを含めた大掛かりなイタズラも。
前年10勝をあげた若手投手のカイル・ケンドリック投手が日本へのトレードが決まったというドッキリです。
トレードを通告されて顔面蒼白になるケンドリックもいいですね!
そりゃあ、MLBで活躍した翌年に日本へトレードなんて言われたら、こういう顔にもなるでしょうねー。
しかし、ここまでくるとイタズラの枠を超えた感じですが・・・。
テレビの企画とかじゃなくて、チームメイトが発案者のドッキリです。
しかしまあ、試合中でもふざけ合ったりするのは新鮮といえば新鮮です。
彼らはグラウンド上でも楽しそうですからねー。
日本人選手も口をそろえて「アメリカの選手は楽しそうにプレーする」と言います。
日本では勝敗が第一とされますが、MLBでは楽しむことが根本にあると言われます。
MLBがマナーにうるさいのも、お互いに楽しくプレーするために必要なことだからですね。
プロ入りするような人たちって子供の頃から楽しむというよりは、勝つことを求められる環境でプレーしてきた人が多いでしょうからねー。
MLBでプレーしたいと思う理由は様々でしょうが、野球を楽しめる環境ってのもあるかもしれません。