カール・ヤストレムスキーの守備や打撃。レッドソックスのレジェンド

レッドソックスの球団史に残るレジェンドであるカール・ヤストレムスキー
67年に三冠王となり、2012年まで長く最後の三冠王と言われた選手でもあります。

レッドソックス一筋23年。
これはオリオールズのブルックス・ロビンソンと並ぶ最長年数だそうです。

通算3308試合出場というのは、1球団で現役を終えた選手としては最多。
長期欠場がほとんどなく、引退シーズンでも119試合に出場していますからね。
時代性を考えてもこの記録は不滅かもしれません。

カール・ヤストレムスキーの打撃

61年にレッドソックスでデビューしたヤズ。
21歳にしてテッド・ウィリアムズの後釜というプレッシャーを背負ってのデビューです。
1年目は打率.266 11本塁打 80打点と年齢を考えればまずまずです。

ベストシーズンは当然三冠王に輝いたシーズンです。
打率.326 44本塁打 121打点でチームの優勝にも貢献。
ちなみに最終戦の時点で首位打者と打点王は確定的で、ハーモン・キルブルーと44本で並んだホームランがどうかという状況だったようです。

こちらが44号。
同年は歴史的な大混戦で、残り2試合の時点で4球団に優勝のチャンスがあり、最終日も3球団に優勝の可能性があったようです。
ヤズにとっては三冠王だけでなく優勝もかかった重要な最終戦だったわけですね。

最終戦でもタイムリーを打つなど、リーグ優勝に貢献したヤズです。

ワールドシリーズでもホームランを打っています。
シリーズにはカージナルスに負けていますね。

75年のCSでホームラン。

同年のワールドシリーズでは第7戦で最後の打者になっています。

79年に通算400号ホームラン。
最終的に452本塁打を打っています。

同年には通算3000本安打も達成。
こちらは3419安打まで伸ばしていますね。

カール・ヤストレムスキーの守備

ヤズと言えばレフトでゴールドグラブ賞7度という守備の名手です。
当時は現在のように3ポジションに分けての選出ではないですからね。
センターやライトほど守備の重要性が高くないと見られるレフトで7度受賞は凄いことです。

こちらは三冠王になった67年の好プレー。

75年のCSではレジー・ジャクソンをセカンドでアウトに。

ワールドシリーズでもデーブ・コンセプシオンの打球をナイスキャッチです。

69年のオールスターではジョニー・ベンチの打球をスパイダーマンキャッチしているようです!

首位打者は3度ですが、1度は史上最低打率.301での受賞です。
40本塁打以上は3度ありますが、30本台のシーズンはなく、派手さはなくとも長く安定して活躍した選手ですね。

通算打率.285に対して出塁率は.379と高くなっています。
通算三振1393に対して四球が1845で、65年から引退の83年まで三振より四球が多いシーズンを続けています。

三冠王になった67年当時のレッドソックスは低迷していた時期です。
優勝候補ですらない状況から優勝に導いたことも、ヤズの偉業がさらに価値あるものになっているわけですね。

当時はボストンの街もいまのような熱狂がなかったようで、ヤズの活躍でファンも熱狂し球団の歴史を大きく変えたとも言われています。
派手さはなくともレッドソックスを語る上では外せないレジェンドです。

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