ジャック・モリスのハイライト。91年ワールドシリーズでは伝説的な好投!

通算254勝をあげ18年ついに殿堂入りを果たしたジャック・モリス
MLB記録である14年連続開幕投手、80年代の最多勝投手など長く活躍した名投手です。

一方で支配的なタイプではなくサイ・ヤング賞に輝いたことはありません。
-主要タイトルは最多勝2度、最多奪三振1度-
そのあたりが長く殿堂入りを逃し、ベテランズ委員会での選出となった理由とされます。

ちなみにモリスの武器はスプリット。
日本では最もポピュラーな決め球と言えますが、MLBでは故障を招く球種として投げる投手が少ないです。
モリスはスプリットを武器にしながら故障知らずだった数少ない投手の1人です。

ジャック・モリスのハイライト

主にタイガースで活躍したモリス。
18年の殿堂入りを機にタイガースの背番号47は永久欠番となっています。

84年には開幕早々にノーヒッターを達成!
シーズン19勝をあげる活躍。

ワールドシリーズでは第1戦で完投勝利。

第4戦でも完投勝利をあげるなど世界一に貢献。
モリスは大舞台に強い投手で知られます。

84年ワールドシリーズ第1戦でのバント処理です。

こちらは91年、ボビー・ボニーヤの打球を足にくらうモリスです。
91年と言えばモリス最大のハイライトと言えるワールドシリーズの活躍があったシーズン。
モリスも苦笑いしているけど、特に怪我に繋がるような出来事ではなかったようですな。

ジャック・モリスの91年のワールドシリーズ

91年のワールドシリーズは1点差が5試合、サヨナラは4試合で史上屈指の名シリーズと言われています。
ツインズ対ブレーブスというカードは史上初の前年最下位チームの対戦だったようです。



その中でモリスは第1戦、第4戦、第7戦をいずれもジョン・スモルツと投げ合い勝利。
特に最終第7戦では延長10回を完封、チームのサヨナラを呼び込む伝説的な投球を見せています。

当時は36歳のベテランで、すでに大舞台での強さも折り紙付きだった男ですが。
それにしてもワールドシリーズの第7戦という、これ以上ない舞台で最高のピッチングをするんだから凄い投手です。
当然のようにシリーズMVPになっていますね。

サヨナラのヒットを打ったのはジーン・ラーキンという聞きなれない選手ですが。
サヨナラのホームを踏んだのは後に巨人でプレーし、大乱闘でお馴染みのダン・グラッデンです。
審判を押しのけるように、我先にとグラッデンに抱き着いたジャージの選手がモリスですね。



引退の前年まで開幕投手を務めたモリス。
前年は21勝で最多勝を上げる活躍だったのですが、すでに38歳と衰えは隠せません。

最後の開幕戦はケン・グリフィー・ジュニアに特大のホームランを打たれています。
引退シーズンはインディアンスで10勝を挙げていますが、防御率は5点台となっています。



タイガース、ツインズ、ブルージェイズの3球団で世界一になっているモリスです。
エース投手にありがちですが、激しい闘争心ゆえにトラブルを起こすこともあったようですけどね。
年齢を重ねて丸くなっていったようです。
一時は絶望的かと思われた殿堂入りも果たしたし、名実ともにMLBを代表する名投手になりましたね!

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