野球には数多くの暗黙のルールがあるとされています。
暗黙のルールというのは言い方を変えればマナーのことです。

ただ日常生活でもそうですが、理解のできない、納得のできないマナーというのもあるでしょう。
日常生活でもそうなんですから、スポーツでのマナーなんて理解が出来ない人(嫌い)が多いのも無理はないことです。

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暗黙のルールが存在する理由

暗黙のルールが存在するのは当然、それなりの理由があります。
例えばゴルフだと、審判がいないからマナーが求められるそうです。

野球の場合は簡単に言うと、日常生活と同じように揉め事を起こさないためのマナーってことですかね。
野球は試合数が多いので、何度も同じ相手と対戦することになります。
だから誰だって相手と揉め事を起こしたくないわけです。



相手に友人知人、先輩がいることも多いでしょうからね。
上下関係の厳しい日本であれば、尚更マナーというのも大切になってくる面もあるかもしれませんが。

まあ、日本球界はMLBよりマナーに厳しくない印象はありますけど。
それもマナーがしっかりできているから、逆にマナーの問題が話題にならないだけなのかもしれません。
ただ一般的にはMLBは勝利よりマナー優先で、日本はマナーより勝利優先なんて言われることがありますね。


暗黙のルールは失礼なのか?

ところで「暗黙のルールは相手に失礼だ」という価値観の人もいるようです。
どういうことかと言うと「手を抜くのが失礼」にあたるという意味のようですが・・・。

有名な暗黙のルールと言えば、大差での盗塁はNGといものがあります。
盗塁が出来るのに狙わないというのは手を抜いているというニュアンスだと思われます。



盗塁は例えやすいので例に出しましたけど・・・。
このケースで言えば、なぜ盗塁しないのか明確な理由があります。
それは相手が盗塁を警戒していないからです。


大差で盗塁をしない理由

「大差で盗塁をしてはいけない」というと、敗者の弁に聞こえるので反論したくなる方も多いのではないかと僕は感じています。
実際のニュアンスは「大差では盗塁しない」という勝者の弁です。
大差がついた場面に関わる暗黙のルールというのは、要は勝者が敗者を敬うためのマナーになります。



勝敗に関しては諦めているから、バッテリーは走者を無視して打者との勝負に集中しています。
だから盗塁しようと思えばできるわけですが、それは敗者を踏みにじる行為ということで勝っている側は避けたい行為です。
いわゆる武士道精神ですね。

そりゃあ、負けている側からしたら腹も立ちますからね。
相手を怒らせると投手も厳しい内角攻めをしてくるかもしれないし、チームメイトもいい迷惑になってしまいます。



もちろん、この手のマナーというのは日米で差があるものです。
例えば3点リードの8回というセーフティーリードとは言えない点差の場合・・・。
相手をイライラさせて精神的有利に立つ目的でバントや盗塁をすることはあるようです。

日本ではこのように勝利を優先するケースもあるわけですが、さすがに5点以上になるとマナー違反の側面が強くなるのでしないのが一般的です。
ちなみに一般的に大量リード(セーフティーリード)というのはグランドスラムでも逆転されないということで、5点差以上を指すとされます。

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逆転されたらどうするのか?

また、この手の暗黙のルールが嫌いな人は「勝負は最後までわからない」「逆転されたらどうする」という思いもあると思います。
実際に大量リードでも逆転される例というのは毎年1度や2度はあることですからね。



ただ選手としては試合中に「逆転されるかもしれない」とか考えていないような場面なわけです。
プレーしている選手には伝わる「勝敗が決まったムード」があっての暗黙のルールですからね。

そのような場面で必死に1点を取りに行くというのは投手陣に「俺たちを信用していないのか」と言う風に見られる可能性がないわけではないでしょうし。
それこそ盗塁して一塁が空いたら打者は「ぶつけられるんじゃないか」と、いい迷惑に思うかもしれません。



いずれにしても、プレーしている側としては相手との関係もあるし、マナーを大切にする面があるわけですね。
お互いに仲良くとまでは言わなくとも、余計なトラブルなんて無いに越したことはないわけです。
特にMLBではそのような側面が強くなります。

yH5BAEAAAAALAAAAAABAAEAAAIBRAA7 - 暗黙のルール(野球)嫌い派の相手に失礼という価値観。なぜ盗塁しない?

日本人メジャーリーガーが例外なく「こっちの選手は楽しそう」と話しますが、お互いに楽しんでプレーするという目的が根本にあるわけですね。
日本だとファンも選手も勝敗が第一という認識になるので、マナーをうるさく言うのが気に食わない人がいるのも理解はできますな・・・。

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