90年代最高のスーパースターであるケン・グリフィー・ジュニア。
日本のMLBファンの方でもジュニアがきっかけという方は多いですね。
ジュニアがいなければ、マリナーズは消滅していたとも言われる男ですからね。
それくらいマリナーズという球団にとって大きな存在です。
特にこのエドガー・マルティネスの「ザ・ダブル」。
ジュニアがサヨナラのホームを踏んだ瞬間がマリナーズ最大のハイライトと言われます。
これがお荷物球団のマリナーズが変わった瞬間で、チームの存続に繋がった出来事ですね。
ケン・グリフィー・ジュニアの父
父シニアは通算2000本安打を打ち、70年代最強チームのビッグレッドマシンでプレーしたスター選手です。
90年にはレッズ解雇後、マリナーズでジュニアと一緒にプレーする機会がありました。
親子連続ヒットを記録。
何より凄いのが親子連続ホームラン!
これは二度と達成されることがないような記録でしょうねー。
お父さんも誇らしい気分だったでしょう。
父の横取りをするジュニアです。
On this date in 1990, Ken Griffey Sr. and Ken Griffey Jr. became the first father-son duo to play for the same team. pic.twitter.com/Ey0ZBkbwTp
— ESPN (@espn) 2016年8月31日
マイナー時代には、偉大な父を持ち自身も高い期待を受けたプレッシャーなどもあり、自ら命を絶とうと薬を大量に服用したこともあります。
幸いにも未遂に終わったわけですが・・・。
そのような意外な過去もあるんですよね。
ケン・グリフィー・ジュニアの全盛期
89年にマリナーズでデビューしたジュニア。
19歳にして新人王投票3位の活躍で、93年に3割40本100打点を記録するなど本格ブレイクしました。
初打席初ヒット。
MLB初ホームラン。
1年目のランニングホームラン。
93年にはMLBタイ記録の8試合連続ホームラン。
ストライキで短縮された94年も40本塁打を打ち、初のホームラン王に。
97年にキャリア初の50本塁打。
97、98年に記録した56本塁打がキャリア最多ですね。
サヨナラホームラン。
Ken Griffey Jr. might be 47 today, but he'll always be The Kid. pic.twitter.com/A7ORQslybQ
— ESPN (@espn) 2016年11月22日
特大ホームラン。
1試合3本塁打。
マリナーズの前本拠地キングドームでの最後のホームラン。
この球場で長年人工芝の上でプレーしたのが、後の故障歴に繋がったと言われます。
まあ、松井秀喜さんと同じようなものですね。
99年に新球場セーフコ・フィールドで初ホームラン。
ジュニアの活躍で出来たような球場なのですが、わずか1年での退団となってしまいましたね。
Happy 45th birthday to The Kid, Ken Griffey Jr. pic.twitter.com/9y5OQ3bbIZ
— Cut4 (@Cut4) 2014年11月21日
ケン・グリフィー・ジュニアのレッズ以降
00年からは父もプレーしたレッズにトレード移籍。
マリナーズとの契約延長の交渉がうまく行かず、関係が悪化したと言われます。
レッズでの初ホームラン。
1年目こそ40本塁打を打つも故障が多くなり、キャリアが低迷してしまいましたね。
04年には父の前で500号本塁打を達成するも、ずいぶんと時間がかかってしまいました。
逆転サヨナラホームラン。
サヨナラランニングホームラン。
07年のシアトル凱旋試合では2本塁打を打つなど役者っぷりを見せました!
のちにマリナーズ復帰した際には、このときの大歓声も決め手になったとコメント。
08年には通算600号本塁打。
改めて見ると随分と体つきが変わっていますね・・・。
08年シーズン途中にはホワイトソックスに移籍しています。
09年のマリナーズ復帰後初ヒット。
MLBタイ記録の開幕戦8本塁打も記録。
こちらがキャリア最後となる630本塁打。
最後のホームランになることが予想されたので、ファンも大きな歓声を送っています。
翌年も現役でプレーしましたがホームランは打てませんでしたね。
現役最後の2781本目のヒットはサヨナラ打。
しかし、このときには試合中に居眠りして代打に出られなかったという報道がされていたこともあり立場も微妙なものに。
シーズン中に引退を発表しています。
当時はチームで孤立していたと言われるイチロー選手とも良好な関係を築いたことで知られます。
全盛期にこのコンビを見てみたかったものですね。
ケン・グリフィー・ジュニアの守備
10年連続10度のゴールドグラブ賞を受賞しているジュニアです。
こちらはフェンスに激突しながら素晴らしいキャッチ!
激突で手首を骨折したこともありますが、それはこのときではありませんね。
こちらもフェンスに激突しながらナイスキャッチ。
こちらは肩越しにキャッチ。
よくこんな捕り方ができるなー。
ダイビングキャッチ!
The Kid with the smooth swing.
Happy birthday, Ken Griffey Jr.! @Mariners @MLB pic.twitter.com/aXg1UpYX0L
— USA Baseball (@USABaseball) 2017年11月21日
ホームランキャッチ!
これも凄いホームランキャッチですね!
スパイダーマンキャッチ!
こちらのホームランキャッチは後に巨人でプレーするジェシー・バーフィールドの打球。
しかも通算200号となる当たりでした!
This Ken Griffey Jr catch tho… pic.twitter.com/5LzlQWeXYC
— SportsNation (@SportsNation) 2014年11月21日
全盛期は肩も強かったジュニア。
こちらはパーフェクトスロー。
イレギュラーバウンドを素手でキャッチ。
スリップ後に膝をついてのスロー。
よくこんな動きができるな・・・。
ホワイトソックス時代の数少ないハイライトの1つですね。
3人の息子を持ち、長男はNFLでドラフト指名もされています。
親子三代メジャーリーガーとはなりそうにないですね。
Followers to RETWEET can win a Ken Griffey Jr. bat. #MLBFC pic.twitter.com/X5tNqVQWtI
— Cut4 (@Cut4) 2014年2月25日
ジュニアも微妙な最後になってしまい残念ですが、正真正銘のスーパースターでしたからね。
同世代のスラッガーがステロイド問題で賑わせていることもあり、相対的に評価が上がっています。
今後もマリナーズにおいて彼に並ぶような存在のスター選手は出てこないでしょうね。