主にエンジェルスで活躍した通算358セーブのトロイ・パーシバル。
ドラフトには捕手として指名され1年間は捕手としてプレー。
2年目に投手転向し、95年に25歳でMLBデビューを果たしています。
当時のエンジェルスは通算478セーブという元MLB記録保持者のリー・スミスがクローザー。
スミスからクローザーとしての心得を習得し、翌96年からスミスに代わってクローザーを務めています。
トロイ・パーシバルの02年ポストシーズン
パーシバルのハイライトと言えば、何と言っても02年の世界一の胴上げ投手になったことでしょう。
90年代のエンジェルスは低迷期の不人気球団ですからね。
02年以降は強豪オーラも出ていますが、02年が唯一の世界一、リーグ優勝のシーズンとなっています。
ワールドシリーズ第6戦は三振で締めくくり。
ちなみに02年のワールドシリーズと言えば、バリー・ボンズが唯一出場したWSで知られます。
勝敗に大きく影響しない場面しか勝負されませんでしたが、その中でパーシバルからもホームランを打っています。
9回2アウトから1点ビハインドまで追い込まれましたが、その後は打ち取ってエンジェルスの勝利です。
リーグ優勝の瞬間にもマウンドに立っていたパーシバル。
ツインズとのシリーズを勝利しています。
ディビジョンシリーズはヤンキースとの対戦。
チャンピオンシップシリーズ進出が決まった瞬間にもマウンドに立っていますね。
02年エンジェルスのポストシーズンと言えば、フランシスコ・ロドリゲスが衝撃デビューを果たしたことでも知れます。
本当は出場資格がなかったのですが、怪我人の代役として特別に出場が許可されたルーキー投手。
437セーブのクローザーに成長しましたが、彼はパーシバルからクローザーとしての心得を学んだようです。
長谷川滋利さんもエンジェルス時代にパーシバルにお世話になっていたようですね。
パーシバルはブルペンのリーダー的存在だったそうです。
トロイ・パーシバルを巨人が獲得へ?
ロドリゲスの成長もあって04年オフにFAとなり、エンジェルスを去ることになったパーシバル。
当時は巨人が獲得に乗り出したことでも話題になりました。
で、結局巨人が獲得したのがダン・ミセリという悪い意味で球史に残る外国人投手ですね・・・。
ミセリもMLBでの実績がある好投手ですが、04年のポストシーズンはボコボコに打たれちゃいましたからね。
その直後に来日とあっては、あまり期待が出来そうにはなかったでしょう。
巨人退団後はMLBで復活を見せていましたが、何とも間の悪いタイミングでの獲得でした。
一方のパーシバルはデトロイト・タイガースに入団するも怪我もあり低迷し引退。
その後、1年のブランクを経てカージナルスで現役復帰して活躍。
08年はレイズで28セーブをあげるなど、経験の浅いチームのリーダー的存在として存在感を見せたようです。
現在は大学野球の監督をしているというパーシバルです。
MLB実働14年、長くクローザーとして活躍した名投手ですからね。
人望もある男のようなので、指導者としても活躍してもらいたいですね!