ドーム球場で天然芝は可能?空調調節操作を暴露が話題になったことも!

日本のプロ野球界はドーム球場が主流です。
MLBでもかつてドーム球場が主流だった時代があったようです。
ですが、どの球場も似たり寄ったりで人気が出なくなり、人口芝による選手への弊害もあって現在のように屋外球場が主流になっています。

日本の場合は雨が多い気候を考えてもドーム球場が主流になるのも無理はありません。
野球ファンだって、むしろドーム球場の方が観戦しやすくて良いと感じる方も多いでしょうしね。

ドーム球場の1番のデメリットとは?

ドーム球場の1番のデメリットは、人工芝による選手への負担です。
コンクリートの上で野球をしているようなものですからね。
ダイビングキャッチはもちろん、全力疾走だって控える必要が出てくる選手はいるわけです。
「選手が全力プレーできない」というのはファンにとっても退屈で、アメリカでドーム球場が廃れた理由です。

ちなみに現在MLB30球団のうち、本拠地が人工芝なのはレイズとブルージェイズだけです。
レイズは本拠地建設、ブルージェイズも天然芝への張替えを計画しているのですが、話は進まないですね・・・。

一方で、日本の野球ファンで「選手が全力プレーできない」という理由でドーム球場が嫌だと感じる人はほとんど皆無でしょう。
日本だとプレーよりも贔屓の応援を楽しむという人が多いですから、最高のプレーが見られなくてもさほど不満はないはずです。
そもそも選手が全力プレーできていないという実感だってないですからねー。

日本だと雨が多いだけでなく、蒸し暑くて不快な気候ですからね・・・。
クーラーの効いたドーム球場の方が観戦しやすいというのも当然の声でしょう。


ドーム球場で天然芝は無理?

ドーム球場と言えば人工芝です。
アメリカの開閉式のドーム球場では天然芝の球場もありますが、ドームと言えば基本的に人工芝となります。

天然芝というと太陽の下で育てるようなイメージがあるから、締め切ったドームでは無理なのかな?という印象ですが。
ですが、どうやらドーム球場でも天然芝を育てること自体は無理な話ではないようです。

ではなんで人工芝にするのかというと、ドームの稼働率を上げるために人工芝が適しているからです。
アーティストのドームツアーなど、ドームを使ったイベントはたくさんありますからね。
ドーム球場と言っても野球専用の球場ではないので、野球以外のことに使うときに天然芝だと不都合になるということです。
まあ、球場が球団の所有物ではないので、これも仕方がない話ですな・・・。



ちなみに65年に出来た初のドーム球場であるアストロドームは天然芝の育成に失敗しました。
で人工芝が導入されたのですが、当時の主砲ディック・アレンの「馬が食わない代物の上でプレーができるか」との名言(?)が生まれました。


球団所有の球場にすれば問題は解決

選手がプレーしやすく、ファンにとっても満足しやすい球場を作るには球団が専用の球場を持つようになるのが1番です。
甲子園球場は「阪神甲子園球場」という名の通り、阪神グループの所有物になります。

ですが、ほとんどの球団は大きな使用料を払う必要があるので、経営的にもけっこうな負担になってしまいます。
これは困った構造ですよね・・・。

こればかりは解決が難しく、解決しようと動く熱意のある球団幹部だっていないでしょうからね。笑
マツダスタジアムなんか良い球場で、野球ファン以外も足を運ぶようなところだと聞いたことがありますけど。
そういうのが理想的な環境ですね。

まあ、カープ女子を流行らせて男性ファンを取り囲んだものも上手かったですね。
女性がいるところに男は集まりますから。


(右のかるなちゃんって子は薮田投手の奥さんだと思う)

MLBだと球場建設費を税金で負担してくれたりするようですけどね。
日本でそこまでして建ててメリットがあるほど経済効果があるか微妙なところですし、そもそも税金がないという。笑

それこそカープなんて自治体と交渉して安く借りているんでしょうけど、多目的ドームだとそういうことも難しいですからね。

東京ドームで空調が巨人有利に操作されている?

ところで野球界の都市伝説みたいなものに「東京ドームの空調システム」があります。
巨人が攻撃の際にはフェンスに向かって風が吹くようにするとか、そういうヤツですね。笑
まあ、実際にそれをやろうと思えばできるでしょうし、やっている可能性も否定はできないかもしれません。

東京ドームと言えばミネソタ・ツインズが本拠地に使用していたメトロドームがモデルだと知られています。
現在は取り壊された球場ですが、大雪で屋根が壊れたことも話題になりました。

で、このメトロドームでは試合展開によっては空調をいじっていたと関係者が暴露して話題になりました。
ツインズのスーパースター、カービー・パケットがワールドシリーズでサヨナラホームランを打ったときも風を送っていたそうです。

まあ、それが効果のあることなのかわかりませんが、やるってことは効果があるんでしょうね。

ちなみに日本でも統一球導入前には攻撃と守備で飛ぶボール、飛ばないボールを使い分けていた球団もあると言われています。
攻撃時には乾燥させた飛ぶボール、守備時には湿らせた飛ばないボールとかなら、いまでも出来ることではありますが・・・。

これに関してはやろうと思えば審判の協力も必要になるでしょうから、都市伝説の域を出ないことでしょうけど。
まあ、やっている球団がありそうなイメージはありますな。



日米の野球は昔に比べると実力差は随分と縮まりました。
それでも「球場の格差だけは永遠に縮まらない」なんて言われます。
ファンはともかく、選手は屋外の球場でプレーしたいものなんでしょうけどね。

何にしても野球先進国の日本において、世界に誇れるような野球場が甲子園ぐらいしかないのが残念です。(マツダは歴史が浅いし)
東京ドームで国際大会というのは、どうも日本野球界の格を下げているようで、個人的には好きじゃないですね。

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