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パット・バールのハイライト。大学時代は伝説的な強打者も伸び悩んだ大器

主にフィリーズで活躍したパワーヒッターのパット・バール
98年のドラフト全体1位指名選手。
大学時代はパット・ザ・バットの異名を持ち、伝説的な活躍を見せたと言われる男です。


メジャーリーガーとしても悪くない数字を残しているのですが、期待値が高すぎて物足りないタイプの選手ですね。
フィリーズは元々厳しいファンで知られますが、バールもブーイングの対象になっていたようです。



ちなみに前年のドラフトでは全体2位のJ.D.ドリューが、高額な契約を要求してフィリーズの指名を拒否。
そのこともバールへの期待を余計に高める理由になっていたようです。
(ドリューもフィリーズファンからは容赦ないブーイングをあびて、没収試合寸前になったとして有名)

パット・バールのハイライト

00年にMLBデビューしたバール。
1年目は18本塁打79打点をあげ、新人王投票では4位になっています。
2年目に27本塁打、そして3年目に打率.282 37本塁打 116打点とブレイク。
フィリーズで30本100打点は86年のマイク・シュミット以来だったそうです。



しかし、その後は良くも悪くも安定した成績で伸び悩んだ印象のある選手。
MVP級の選手へ成長することが期待されていたのですから、当時を知るファンとしては物足りなかったでしょうね。

フィリーズ最終年の08年は33本塁打。
これが02年の37本塁打に次ぐ本塁打数だから、伸び悩んでしまいましたね・・・。

ルーキー時代のクレイトン・カーショウからホームラン。

07年にDS初戦、初のポストシーズンでホームランを打っています!

08年延長10回に逆転サヨナラホームラン。

08年のDS第4戦では1試合2本塁打を打っています。

CSでホームラン。

WSであわやホームランの二塁打。
世界一を置き土産に、オフにFAでレイズへ移籍しました。



レイズでのサヨナラ弾。(サムネが関係ない)
2年1600万ドルの契約はバーゲンになるかと思われましたが、まさかの大不振。
2年目のシーズン途中に解雇されてしまいました。



しかし移籍後のジャイアンツで復活。
96試合で打率.266 18本塁打 51打点 出塁率.364。

DS第2戦で先制のスリーラン。
長打力不足の打線の中、貴重なパワーヒッターとしてチームに貢献。
世界一メンバーとなっています。

11年はジャイアンツと再契約するも結果を残せず引退しています。



伸び悩みからファンのサポートを受けることがなく、厳しいキャリアを送ったバールです。
とはいえ、バール自身も向上心にかけるタイプだったとも言われています。
当時のフィリーズは黄金期前ですが、戦力はそれなりに揃っているのに勝ち切れない時期でしたからね。
高い期待によるプレッシャーもあったでしょうから気の毒な面もある選手ではあります。

波田純: