MLB史上を代表する速球派左腕クローザーのビリー・ワグナー。
今でこそ100マイルを投げる投手は珍しくありませんが、彼の全盛期はまだまだ100マイルを投げる投手は少ない時代です。
03年に記録された100マイル以上の投球のうち、約8割がワグナーによるものだったようです。
当時最強の速球を投げていたリリーフ投手ですね!
ちなみに登場曲はメタリカのエンター・サンドマン。
マリアノ・リベラと同じであることが知られています。
使用歴はワグナーの方が長いようですね。
ビリー・ワグナーのハイライト
ワグナーはMLB通算422セーブを記録しています。
これは最多セーブの受賞歴がない投手としては最多の数だそうです。
こちらが通算400セーブの登板。
引退シーズンになるわけですが、凄い投球を見せていますね!
それもそのはず、同年も7勝37セーブ 防御率1.43。
69.1イニングで104個の奪三振を奪うなど、全盛期並みのピッチングです。
なんか、いかにも怪我をしそうな投球フォームなのですが・・・。
長年安定して活躍し、衰えないまま引退しました。
リリーフ左腕としては史上最多の1196奪三振を記録しています。
ちなみに上記の動画の打者は当時ルーキーのジャンカルロ・スタントンです。
06年にはFAでメッツに移籍。
リーグ優勝に貢献しています。
デビューはアストロズで255セーブの球団記録も持っています。
キラービーズと言われた打線で、アストロズが強かった時代のクローザーですね。
こちらはマーク・マグワイアに特大のサヨナラホームランを打たれるワグナーです。
5歳の頃に両親が離婚し、親戚中をたらい回しにされる貧しい生活を送っていたワグナー。
MLBデビュー直後に奥さんの両親が射殺されるという悲劇も経験しています。
過去の悲劇に比べたらクローザーの重圧なんて、なんてことないんでしょうね。
ビリー・ワグナーが継投ノーヒッターを締めくくる
ワグナーのハイライトに03年ヤンキース戦での継投ノーヒッターがあります。
先発のロイ・オズワルトがわずか1イニングで交代。
その後、ピーター・ムンロ、カーク・サールース、ブラッド・リッジ、オクタビオ・ドーテル、ワグナーの6人で継投ノーヒッターです。
リッジ、ドーテル、ワグナーとは凄い継投ですね・・・。
最後の打者は松井秀喜さんです。
これまでの継投ノーヒッターは4人が最多だったということで記録更新です。
さすがのワグナーもこの時はかなり緊張したそうですね。
子供の頃はアメフトが好きだったというワグナーです。
ですがアメフトで右腕を骨折して、回復が待ちきれないので左でボールを投げるようになったというのが左腕になったきっかけだそうです。
身長は178センチとメジャーリーガーの投手としてはかなり小柄なワグナー。
高校時代から地元では有名な存在だったようですが、身長は160センチぐらいしかなかったようです。
大学時代に20センチぐらい伸びたおかげで球速もさらにアップしてスカウトの目に留まったという。
こちらも奇跡的なエピソードを持っています。
実績もかなり凄い投手なのですが、殿堂入りの可能性はほとんどゼロの状態です。
同世代のリベラやホフマンに負けないMLBを代表するクローザーだったんですから、ちょっと惜しい気もしますな。