ブルペンで肩を作る。MLBとNPBの違い。阪神やヤクルトが特別な日本

17年に好成績を残した阪神のリリーフ陣。
日本では珍しい、肩を登板前の1度しか作らない方法を実践していることが話題になりました。

MLBでは肩を1度しか作らないことで知られています。
バレンタイン監督時代のロッテや、高津臣吾投手コーチ時代のヤクルトもこの方法を実践していたことで知られます。
ヤクルトはいまも実践しているのかな?

なぜMLBでは肩を1度しか作らないのか?

肩を1度しか作らないというのは、最初はかなり不安なものなんだそうです。
ですがそれも慣れの問題で、慣れればその方が良いとインタビューで話す投手も多い印象ですね。
登板の有無に関わらず何度も投げれば、登板していなくても疲れますからね。
それが長いシーズン積み重なるのですから、パフォーマンスにも影響しているでしょう。

そもそも登板の有無に関わらず肩を作るというのは、日本だけとも言われています。
韓国や台湾もMLBと同じように、登板する投手に限って1度だけ投げさせるようです。

ちなみにタイミングは打者3人前に「準備して」と連絡があり、2~30球ぐらいで肩を作るそうです。
2~30球というのはキャッチボールみたいなのも合わせてってことでしょうね。


なぜNPBでは肩を何度も作るのか?

では、なぜNPBでは登板の有無に関わらず肩を作り、登板前にもう1度肩を作るような方法なのでしょうか?
1度作る方が安心できるというのはあるのかもしれませんが、それだと日本だけが特別な理由とは言えません。
結局は「昔からやっていることだから」みたいな感じになるかもしれません・・・。

これは僕の推測ではあるのですが・・・。
何もしないのが気持ち悪い、というのもあるのではないかと思います。

完投能力のある投手が好調だったら、ブルペン陣は試合中ずっとボケーっとすることになるかもしれません。
それは日本人としては心地悪さを感じることがイメージできるのではないでしょうか?
仕事をした気がしないですからね。笑



似たところでは「NPBのコーチは教えたがりな人が多い」と聞きます。
何もしないと仕事をした感じがしないし、サボっているように見られてしまうかもしれないのが心地悪いからです。
上司へのアピールという意味もあるかもしれませんが・・・。

サラリーマンでもそうだと思いますが、就業時間中に何もしないというのは居心地が悪いのです。
ブルペンでも同じ心理が働いて、それがNPBの伝統になっている可能性があるかもしれません。

1度肩を作ったらそのまま投げさせる

MLBでは肩を作るときは登板前だけです。
逆に言えば、肩を作れば基本的には登板決定ということですね。
1点リードでクローザーが準備しているときに、味方打線が大量5得点を奪ってもそのままクローザーの登場です。

ポストシーズンとかだと、ちょっともったいないような気もしてしまうんですよね。
休ませた方がいいんじゃない?みたいな。
まあでも、それは日本でも見られる光景ではあるのですが。
大量リードで好投手がリリーフで出てくると、なんだかもったいない気がしちゃいますね。


一流メジャーリーガーのブルペン映像

今は亡きホセ・フェルナンデス。

カージナルスのエース、アダム・ウェインライト。

現最強右腕マックス・シャーザーのタイガース時代。

ジャスティン・バーランダー。

史上最強のクローザー、マリアノ・リベラ。



日本人投手も。

岩隈久志投手。

黒田博樹投手。

ダルビッシュ有投手。


MLBの球場はブルペンが見える

MLBの球場と日本の球場の違いとして、ブルペンが観客から見える位置にあるかどうかというものがあります。
日本だと見える球場もあれば見えない球場もありますよね。

MLBの球場はファンとの距離が近いので、やはりブルペン陣にはヤジもたくさん飛んできたりするようです。
その一方で投球練習の様子を見ることができるので、ファンサービスという観点からは高評価を受けています。
まあ、アメリカの人からすればそれが当たり前なんでしょうけど、日本人からしたら投球練習が見られるのは良い環境だと思うわけですね。

ちなみにMLBの球場はブルペンが孤立しています。
日本だと球場内部からベンチまで行き来したりできるようですが、MLBの球場はそうではないようです。
だからブルペン陣は仲間意識が自然と強くなり、チーム内でも特別な職場と言う感じになるようです。

試合前に間食用のおやつなどを準備するのは若手のお仕事。
その際にはかわいい鞄を背負うことになっていますが、これも歓迎のイタズラの一種ですね。
MLBのクラブハウスには豪華な食事が用意されているだけでなく、おやつもいろんなものがあるようですね。
ハイチュウがメジャーリーガーの間で人気になったことも話題になりました。



試合中ヒマなときには、変な観客を探したり、売り子さんの働きぶりを観察したりすることもあるようで。
売り子さんというと若い女の子を想像しますがMLBはおっさんも多いです。

独自のパフォーマンスで名物化している人気者の売り子さんも多いようですね!

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