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ボビー・ジェンクスのMLB新記録。05年WSでクローザーを務めたルーキー

1年目にクローザーとしてワールドシリーズ制覇に貢献したボビー・ジェンクス
井口資仁選手がいた05年ホワイトソックスのメンバーですね。



高校時代にMLBスカウトの前で投げると、暴投でスカウトを殺しかけたという逸話の持ち主です。
マイナー時代は酒は飲むは、喧嘩はするはで素行の悪さで知られたようです。
まあ、見るからに悪ガキって感じですからね・・・。

しかし実力は確かで、07年には41打者連続アウトというMLB記録を作っています。
この記録は09年にチームメイトのマーク・バーリーが45に更新。
現在は14年にヤスメイロ・ペティットが作った46となっています。

ボビー・ジェンクスのハイライト

プロ入りはエンジェルスのジェンクスです。
素質は高く評価されながらも問題行動が多く、怪我もあり04年オフに解雇。
05年7月にホワイトソックスでデビューすると、瞬く間にクローザーへ出世しました。

ディビジョンシリーズ第2戦でのセーブ。

翌日も登板し、チャンピオンシップシリーズ進出を決めています。

リーグ優勝を決めた試合でもセーブを記録しています。
リーグ優勝を決めた試合でルーキーがセーブを記録した初のケースになったようですね。



ワールドシリーズでも初戦を締めくくり。

日本で言う胴上げ投手にもなっています。

強気な性格はクローザー向きだったのかもしれませんが、体型を見てもわかるように自己管理は苦手だったんでしょうね。
翌年以降も5年連続で50試合以上に登板するなど、フルタイムのクローザーとしても活躍しましたけど・・・。



怪我や病気もあり、レッドソックスでプレーした10年がラストシーズンとなっています。
当時30歳ですから若くして突然消えてしまいましたね。



スカウトは性格面も調査した上で獲得を決めるので、問題児と言われる選手は例外なく人並み外れた才能の持ち主です。
それくらい突き抜けないとドラフト指名もされないってことですね。
だだまあ、その才能をフルに開花させる例は圧倒的に少ないですけどね。

通算173セーブというのは、マイナー時代に解雇されたことを思えば十分に成功のキャリアですけど・・・。
節制していればもっと長く活躍できたかもしれませんね。

波田純: