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伊良部秀輝のMLB時代。ヤンキース時代に乱闘となる報復死球も!

日本ではロッテのエースとして活躍した伊良部秀輝。
ゴタゴタの末に97年からヤンキースで投げています。
あの移籍劇で印象が悪くなったと同時に、プレッシャーも大きなものになった面はあるでしょうね。

伊良部秀輝の投球

移籍の際に揉めたため調整が遅れ、MLBデビューは7月になっています。

こちらがMLB初奪三振。

デビュー戦は6回2/3を投げて2失点9奪三振の好投です。
このときはオーナーのジョージ・スタインブレナーからも「和製ノーラン・ライアン」と高い評価を受けたんですけどね。
後に「太ったヒキガエル」と手のひらを返されたのはよく知られることです。

98年のMLB初完封。
前半戦は好調でシーズン13勝をあげるも、後半の不調が響きポストシーズンでの登板はありませんでした。

99年に唯一のポストシーズンでの登板があるのですが7失点しています。

伊良部秀輝の乱闘

伊良部さんのMLBでのハイライトに98年ブルージェイズ戦での乱闘があります。
当時ブルージェイズのロジャー・クレメンスが打たれてイライラして故意死球。
その報復に伊良部さんもぶつけました。

まあ、チームメイトがやられたらやり返したくなりますからね。
当時の伊良部さんは不調だったので、フラストレーションが溜まっていた面もあるのかもしれませんが。
こういう乱闘を通じてチームの結束が強くなり、新加入の選手は乱闘の当事者となることでチームメイトとして認められた実感が湧いたりするそうです。


ちなみにヤンキースで伊良部さんを弟分としてかわいがっていたのがデビッド・ウェルズ
後にウェルズはクレメンスとのトレードでブルージェイズに移籍したので、伊良部さんは複雑な気持ちだったでしょうね。

11年に突然、死去のニュースで驚かされましたね。
03年は阪神で13勝をあげるなどリーグ優勝に貢献しています。

見た目の割に繊細な男で、野球に対しての情熱も人一倍だったと言われます。
ロッテ時代に球団のゴタゴタがあり不信感を持ったわけですが、スムーズにMLB移籍をしていればまた違ったキャリアを送っていたかもしれませんね。

波田純: