大谷翔平投手がMLB初の二塁打を含む1試合2安打を記録しました。
二塁打を打った際には極端な守備シフトを敷かれたことで話題になったようですね。
MLBでは極端なシフトを敷くのは、いまや当然のようになっています。
大谷シフトとは?
先にも言いましたが、現代のMLBでは極端な守備シフトを敷くのは当然の戦略になっています。
ちなみに大谷投手の際に敷かれたシフトはこんな感じ。
大谷シフトかぁ…メジャーの変則守備シフトの柔軟性は異常(褒#nhk pic.twitter.com/YJY03UAy8U
— はなたろう (@hana_taro2014) 2018年4月13日
シフトも様々ですが、今回はそこまで極端というほどでもありません。(これでも)
このようなシフトも統計学ですから、まだまだ大谷投手のデータは少ないわけですからね。
そこまで極端なシフトを敷くことはないのかもしれません。
ちなみに、もっとも話題になったシフトはドジャースのこれかもしれません。
このシフトはサードが定位置、一塁ベースからセンター、ファースト、セカンド、ショートの順番に並んでいます!
冗談みたいなシフトですがこれが成功しているのが凄いですね!
ちなみに試合の方は次打者が打って(通常シフト)ドジャースのサヨナラ負けとなっています。
なぜMLBは極端なシフトを敷くのか
当たり前ではありますが、効果があるからこそ極端なシフトを敷いています。
あくまでもシーズントータルでの話なので、失敗も目立つのですが・・・。
まあ、そうは言っても通常の被安打より見た目が悪いだけですからね。
通常シフトでもヒットを打たれたかもしれないし。
統計上はプラスの効果が出ているわけですからMLBでは有効な戦術ってことですね。
ちなみにシフトの対象となりやすいタイプは、足が遅い引っ張り専門の左打者です。
右打ちの引っ張り専門だと、ファーストまで送球の距離がある分、内野安打になりやすいですからね。
こちらが1番ポピュラーな守備シフト。
大谷選手が敷かれたシフトと比べると、セカンドが深めに守る感じですね。
これの右打者版を考えると、ショートの深くを守るわけですから捕っても内野安打になりやすいという意味がわかりますね。
NPBでは守備シフトが少ない理由
一方で日本では極端な守備シフトが見られることはほとんどありません。
理由としては、当たり前だけど、がら空きの方を狙われるからですよね。
日本でも有名な「王シフト」ですが、あれも川上哲治監督の「逆方向に打て」という指示を無視して王さんは自分のバッティングに徹したとされています。
ですが、普通は監督が指示したら指示通りに空いている方を狙いますからね。
監督だって、そういう指示をするでしょうし。
それと、失敗したときに批判されるというのも大きな理由でしょう。
日本は失敗を良しとしない文化ですからね。
監督だって失敗したときの批判が嫌で極端な守備シフトを敷かないというのもあるかもしれません。
これなんて狙い通りのゲッツーコースなのに、連係ミスでサヨナラ負けです。笑
まあ、これは極端な例ですけど・・・。
これなんて定位置でも前進守備だったらヒットコースかもしれませんが。
それでもシフトのせいで失点したと批判はありそうですよね。
いくらシーズントータルで見ればプラスでも、こういう一部分だけ見て批判されることはあります。
となると批判が面倒だし、試してみる球団も出てこないですよね。
MLBでの守備シフト破り
では、なぜMLBではシフト破りのヒットを打たないのでしょうか?
このようにバントヒットを見せることがないわけではありません。
ですが、いわゆる流し打ちに徹するとか、そういうことはないわけです。
だからこそ、MLBでは守備シフトが有効な戦略になっているんですけどね。
Shohei Ohtani to finish 2018 as a hitter, will decide on Tommy John surgery after the season. https://t.co/BIokhTyDwn pic.twitter.com/dT8NNNUDoT
— MLB (@MLB) 2018年9月7日
これは意外なのですが、メジャーリーガーでも流し打ちができないという打者は珍しくないようです。
日本では子供の頃から教わるのですが、彼らは強く打つことを良しとされる環境でプレーしていますからね。
流し打ちができないし、やろうとすると自分のスイングが崩れて不調になることもあるわけです。
守備シフトはそういう技術的、精神的な不調を狙う意味もあるわけですね。
(こちらは見事な流し打ち)
あと、これは想像ですけど、シフト破りの流し打ちは面白くないという理由もあると思います。
プライドという言い方もされると思いますが、もっと単純に自分のバッティングを崩すのは面白くないというのはあるはずです。
特にランナーのいない場面では、好きなように思いっきり打ちたいという欲求はあるでしょうからね。
それに基本的にはゴロ対策のシフトになるわけですから、フライを打てば関係ないというのもあるようです。
逆に投手としては、いかにゴロを打たせるかというのが重要になるわけですね。
シフト破りのバントはマナー違反?
シフト破りにバントヒットを狙う選手は珍しくありません。
守備側としてはシングルヒットならOKという感じなので、それ自体は特に問題はないとされます。
(まあ、チームとしては良くても投手がどう思うか知らないけど・・・)
ただ、例えば大量リードしている方の打者がバントヒットを狙うようなことがあれば、それはマナー違反とみなされます。
これは日本にはないような価値観ですね。
これなんて2点リードですが、それでも投手がイライラです。
ちなみに投手はカープで活躍したので日本でもお馴染みのコルビー・ルイス。
こちらは7点リードの初回にバントということで揉めています。
打者はその後の打席でブラッシュボールを投げられています。
勝敗が第一の日本では悪いとされないでしょうけど、MLBはマナーにうるさいですからね。
負けている側からしたら、プレーしている選手も見ているファンも気分は良くないです。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、お互いに楽しくプレーするためにマナーが必要ってことですね。
まあ、日本だとヒット1本で年俸が大きく変わる可能性もあるわけですが、MLBはそういう事情があるわけではないですしね。
大谷シフトは今後も敷かれるか?
ところで、今後大谷選手がシフトを敷かれることがあるかどうかということですが・・・。
可能性としては十分にあるのですが、レフト方向への打球が増えれば当然シフトを敷かれることはありません。
85%以上がライト方向に飛ぶならシフトが有効とも言われています。
つまり、ほとんどがライト方向への打球ということになりますが・・・。
そう言われると可能性は低そうですよね。
ですが、勝敗がかかった場面でイチかバチかのシフトというのもありますからね。
そのような場面になったら面白そうです!