高校野球の福島県の大会で、女子記録員が伝令に向かう珍しい出来事が起きて話題になっています。
伝令というのはタイムの時に、監督の指示を選手に伝えに行く役割ですね。
高校野球では伝令がマウンドに向かったりするのはお馴染みの光景になっています。

なんでも今回はベンチ入り選手がいなかったため、女子記録員が伝令の役割をしたようです。

女子部員がグラウンドに出るのは駄目なのか?

高校野球はプロ野球のように監督がグラウンドに出ることは禁止されています。
だから伝令という役割があるのですが。



それと同時に女子選手の起用も認められていないとされています。
これに関しては賛否あるようですが、安全面を考慮すれば理解できることではあります。

桑田真澄さんは以前、女子プロ野球選手であっても硬式球を使うのは反対というようなコメントをされていましたが。
男子に混じって硬式野球をするというのは、とにかく危険なことなのです。



男子と女子では体力差があるわけですから、同じに扱えというのは無理がありますからね。
まあ、ここら辺のことを話すと長くなりますけど。
女性差別という意見もあれば、単に高野連を批判したいだけの人もいるんでしょうけどね。
いずれにしても、女性選手の起用が認められないのは仕方がないことだと思います。

女子記録員の伝令は何が問題なのか?

話が脱線しましたが・・・。

今回の女子記録員の伝令は何が問題なのかというと、少なくとも試合が止まっているので安全面は関係ないですよね。
問題なのは登録選手以外の部員が伝令を行うのが認められているのかということです。
なんか日刊スポーツの記事を見ると、いかにも女の子であることが問題かのように書かれていますけど。笑
そういうわけではないでしょうね。



僕も高校野球のルールは知らないので、高校野球特別規則というPDFを読んでみました。
→ 高校野球特別規則18年度版
これを見ると「伝令は選手に限る」的な記載はなさそうですね。
まあ、これは特別規則なので、他の規則で禁止されているのかもしれませんが・・・。



いずれにしても、ベンチ入り選手が9人という事態は想定していない可能性もありますからね。
規則が作られた当初は記録員が伝達に出ることは想定されていなかったのかもしれません。
(ベンチ入り最低人数みたいな規則はないのかな?)

特例としては「監督が捕手を呼んで伝える」ということになったそうですけど、それが無難なところでしょうね。
じゃあ、記録員が顧問の先生だった場合、先生が出てもいいのかということにもなりかねないし。



今回は女子部員ということで、話題になったんだと思いますが・・・。
これが男子部員だったら見向きもされなかったんでしょうね。
マスコミは注目してもらうために、女子部員というのを強調しなければいけないのはわかりますけど・・・。

その結果、大勢の人にあれこれ言われるようになるし、この女の子もかわいそうです。
監督も伝令に出る部員がいないなら、あらかじめ確認しておくべきだったでしょうね。
何にしても、女の子のためにもそっとしておいてあげたいものです。

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