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松井秀喜のマスコミとの付き合い方のエピソード。イチローの助言もあった?

何年か前にヤフオクで過去の月刊スラッガーをまとめ買いしました。
ずっとインテリア化していたのですが、それを手に取って見ると面白いコメントがありました。
FA宣言してMLB移籍を目指すことになった松井秀喜さんに対するイチロー選手のコメントです。

どういうものかと言うと、
「ロッカールームにマスコミが大勢いるとチームメイトに迷惑がかかるから、どちらを優先するか決めておくことも大切。」
というようなものです。

イチローはチームメイトから孤立していた?

マリナーズ時代のイチロー選手と言えば、チームメイトから孤立していたというような報道もありました。
今でこそ丸くなった印象を受けますが、確かに当時のイチロー選手はメディア越しに見ても近寄りがたい雰囲気がありましたからねー。
実際にチームメイトからしても近寄りがたい存在だった可能性はあります。

MLBにはたくさんの暗黙のルールがありますが、「チームメイトのルーティンを大切にする」
というのもその1つです。
試合前に数多くのルーティンをこなしているイチロー選手ですから、余計に近寄りがたい存在だったのではないかと想像できます。


イチローを取材する大勢のマスコミに辟易?

そして、もう1つ気になるのがマスコミの存在です。
日本からマスコミがたくさん集まるし、その人たちが「イチロー、イチロー」とイチロー選手のことばかり聞いてくるのです。
対応が面倒くさくて「イチローなんていなけりゃいいのに」と思う選手がいても無理はないでしょう。
「イチローと仲良くしたら日本の記者から質問攻めにあうぞ」ということで、距離を置く選手だっていたはずです。

それに、当時のマリナーズは「日本メディアの取材禁止」を通達したことがあります。
ある日本メディアの記者のマナー違反が理由ですが、1社の問題だけで日本のメディアすべての取材を禁止したのです。
いかに日本のマスコミの取材に手を焼いていたか、悪いイメージを持たれていたことを象徴する出来事でした。


松井秀喜はローカールームでの取材シャットアウト

松井さんと言えばマスコミ対応が素晴らしいことで知られています。
その一方で、ヤンキース時代に本来は許可されているロッカールームでの取材をシャットアウトしていたことで知られます。

イチロー選手のコメントを受けてかどうかはわかりませんが、チームメイトに配慮してのことです。
その代わりロッカールーム以外ではきちんと取材に応じていたわけですね。

そりゃあ、本来リラックスする場であるロッカールームにマスコミが大勢来たら他の選手からしたら大迷惑ですからね・・・。
しかも自分のところに取材に来たと思ったら日本人チームメイトの質問しかしてこないのです。
実際に日本人選手に怒りをぶつける選手もいたようですが、嫌な気持ちを持つのは当然のことですからね。


松井秀喜のマスコミ対応は本当に素晴らしい

その一方で松井さんのマスコミ対応というのは、本当に素晴らしいものだったようです。
よくある日本人選手に対するリップサービスではなく本当に素晴らしいものだったようで。
松井さんは丁寧に取材に応えるのはもちろん、それ以上のことをしていたようです。

記者の名前を覚えて名前で呼んでくれたり、家族構成まで把握して家族のことを気にかけてくれたりしたそうです。
日本のアダルトビデオをプレゼントしてくれたというエピソードも。笑
それはともかく「娘さんと上手くやってる?」とか選手に声をかけてもらったら感激しますよねー。

そりゃあ、ニューヨークの記者からも愛されて当然の男ですね。
なかなか出来ることではありません。
メジャーリーガーとしての実績もそうですが、松井さんに限っては日本よりもニューヨークの方が高い評価をしている印象です。

松井秀喜の奥さんはなぜ出てこない?

このようにマスコミとの付き合いが上手かったと言われる松井さんですが、マスコミとの付き合いの大変さも体感しているわけです。
松井さんは奥さんやお子さんを公の場に出さないとされていますが、あれもマスコミ対応を危惧してのことだとされます。
自分がマスコミに追われて大変な思いをしているので、家族にはそのような思いをさせたくないというわけですね。

もしかしたら長嶋監督の奥さんに、そこらへんの大変さを聞いていたりするのかもしれません。
一茂さんだってマスコミに追われるのが嫌で、子供の頃はすぐに野球を辞めたんですからねー。
本格的に野球を始めたのが高校からということですが、幼少期からやっていたらお父さんに負けないスター選手になれたかもしれません。

まあ、何にしてもマスコミ対応って想像もできないぐらい大変なんでしょうね。
いまでいえば大谷選手も苦労していると思います。
自分が追われて苦労するだけでなく、チームメイトや対戦相手にまで嫌な思いをさせるとか、想像をしただけで辛いですけどね。笑


さすがに現在であればイチマツ時代よりもマスコミのマナーもよくなったと願いたいところですが。
実際のところは大差なかったりするのかもしれませんね・・・。

波田純: