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5点差以上のリードで盗塁のマナー違反で大山に死球?何がいけないのか

先日、侍ジャパンのメキシコ戦で阪神の大山悠輔選手が死球を受けて交代しました。
これに対してノムさんが日本のマナー違反の可能性を指摘して話題になっているようです。

マナー違反というのは5点以上のセーフティーリードがある場面で盗塁をしたことを指しているようですね。
僕も気になったので動画を探して見たのですが・・・。
死球のシーンを見ていないのではっきりとわからないけど、僕が見た感じだと盗塁と死球は関係ないと感じました。

5点以上で盗塁はなぜマナー違反なのか

5点差以上リードしている場面で盗塁をするのはマナー違反だというのは聞いたことがあるかもしれません。
これは敗者を必要以上に痛めつける行為はご法度という、日本でいう武士道精神みたいなものですね。



このマナーを聞くと負けている側が文句を言っているように聞こえるから反感を買うことも多いのだと思いますが。
元々は敗者をいたわるべきだという、勝者の弁から来ているマナーになります。

まず昨日の盗塁というのは5点リードの2回でした。
セーフティーリードとはいえ、序盤なのでメキシコの負け試合とは言い切れない展開です。
僕が盗塁シーンの動画を見た感じだと、メキシコもランナーを無警戒というわけではなさそうでした。




もしメキシコが勝ちを諦めて走者を気にするそぶりを見せていなければ、マナー違反と言えたと思います。
それは敗者に恥をかかせる行為として、勝者がとるべき行動ではないですからね。


でもあの雰囲気だとメキシコ側も5点差での盗塁に腹が立った可能性はありますが、だからといってマナー違反とまでは思っていないんじゃないかな?
大山選手への死球も報復だったとは言い切れないと感じました。

まあ、そうは言ってもセーフティーリードでの盗塁というのは、味方としてもあまり気分の良いものではありませんからね。
今回は2回の出来事だったのでまだいいですけど、これが終盤だとね。




確かに勝敗は最後までわからないのですが、例えば投手陣としては「俺たちを信用していないのか?」と不信感を持つきっかけになったりするわけです。


野手としても相手をイライラさせると自分がぶつけられる可能性だってありますからね。
だからMLBでは監督が公の場でマナー違反を謝罪したりすることもあれば、試合後に先輩がマナー違反を犯した選手を教育するようです。
(たいていこの手のマナー違反をするのはアピールしたい若手)

野球というのは、同じ相手と何度も対戦するスポーツです。
他球団の選手と交友関係を持つこともあれば、日本であれば出身校などの繋がりもあります。



だから相手がイライラするようなことはしないに越したことはないわけですね。
盗塁の例でいえば、セーフティーリードで相手が無警戒なのであれば、不必要に走ることはしない方がいいわけです。

どうしても勝ち負けばかりに目が行ってしまうのですが、スポーツは相手があってのことですからね。
スポーツというのは相手の気持ちというのも尊重しないといけません。



ここらへんのマナーというのはスポーツをやる側と見る側では、価値観に差が出るところだと思います。
まあ、やる側もスポーツマンシップがどうこう言うわりには、相手の気持ちを考えないことも多いわけですが・・・。

僕は勝者たるもの、敗者の気持ちも考えることは大切だと思いますけどね。
お互いを尊重しながら気分よくプレーしないといけませんよ。



国際試合の場合は野球観の違いから摩擦を生むことは多いわけですら、より気を付けないとね。
日本の場合は審判へのマナーが悪いイメージが強いらしく、国際試合で不利な判定を受けることも多いので。
グラウンド上では皆に敬意を払うべきだと僕は思いますよ。

波田純: