大きな故障なく、毎年安定した活躍を見せていた好捕手のA.J.ピアジンスキー。
問題児気質のある性格とも言われヒール感の強い捕手ですね。
こちらはダルビッシュ有投手とバッテリーを組んでいるときの退場劇。
ダルビッシュ投手は調子が良さそうなので、すぐに切り替えたんでしょうけどね。
次打者からしっかりと三振に奪ったのもさすがでした。
A.J.ピアジンスキーのハイライト
98年にツインズでデビューしたピアジンスキー。
こちらがMLB初ヒット。
01年から正捕手格になっていますね。
02年ディビジョンシリーズでのホームラン。
スプラッシュヒット。
ジョー・マウアーが育ったこともあり、トレードでジャイアンツに移籍しています。
その時の交換相手が後の大クローザーであるジョー・ネイサンですね。
05年ディビジョンシリーズでの1試合2本塁打。
08年ホワイトソックス時代のサヨナラホームラン。
14年レッドソックス時代のサヨナラ打。
グランドスラム。
15年ブレーブスでのサヨナラ打。
引退シーズンの16年に通算2000本安打を達成。(最終的に2043安打。)
出塁率こそ低いですが捕手としては平均以上の打力で、毎年安定した活躍を見せていましたね。
こちらは相手がエラーしたのですが、ピアジンスキーはコケてしまいました・・・。
こちらはダグアウトでコケてしまいました。
A.J.ピアジンスキーの守備
肩こそ強くありませんが、堅実な守備力は評価されたピアジンスキー。
微妙な判定ですが、アウトを奪いました。
盗塁阻止。
ベース大きく手前でバウンドしたボールをキャッチ。
ジャグリングキャッチ。
こちらはバックスイングが頭に当たるアクシデントです。
蛾が飛んでくるハプニング。
こちらはファールボールが当たった女性にボールをプレゼント。
粋なところがありますな。
A.J.ピアジンスキーの乱闘
ピアジンスキーのハイライトと言えば、06年マイケル・バレットとの乱闘です。
シカゴの球団同士の対戦ということで、ライバル対決の緊張感があったことも乱闘が生まれた原因の1つです。
ピアジンスキーはヘルメットを取りに行こうとしただけなのですが、バレットが挑発と勘違いして殴ってしまいました。
まあ、挑発と思ってしまうのもわかるけど・・・。
日頃からピアジンスキーのイメージが悪いというのもあったんでしょうね。
バレットは出場停止処分も受けましたが、ピアジンスキーは罰金処分だけです。
日本だとタックルをするのは外国人選手ぐらいなので、どうしてもマスコミはタックルをする方が悪いという論調になっていたんですよね。
現在は今回のバレットのように捕球前からベースを塞ぐ動きは禁止されていますが、捕手の問題も大きなプレーです。
今回のバレットに関して言えば、送球の位置的に必ずしも駄目な動きとは言えないのですが。
バレットはタックルに身構えているからまだいいけど、日本人捕手はよそ見をしながらタックルを受けていまいましたからね。
そりゃあ、怪我をするのも当然です・・・。
A.J.ピアジンスキーが疑惑の判定を呼ぶ
もう1つ、ある意味では乱闘以上に注目されたプレーがありました。
それはホワイトソックスが世界一になった05年のチャンピオンシップシリーズです。
ピアジンスキーは振り逃げで走ったのですが、捕手はダグアウトに帰っていきました。
まずピアジンスキーの立場からすれば、三振したけど球審がアウトをコールしなかったから走った。
捕手としてはワンバウンド捕球の場合は「ノーキャッチ」とコールされるのですが、それがなかったからダグアウトへ帰ったということです。
つまり何も言わなかった球審に落ち度があったわけですね・・・。
ピアジンスキーが走り出したのは捕手がダグアウトに向かった後だったというのも、エンジェルスにしてはアンラッキーでした。
気が付いてファーストに投げていれば問題なくアウトだったんですけどね。
その直後に代走が盗塁を決め、ホワイトソックスのサヨナラに繋げました。
そもそもワンバウンドかどうかは、映像を見てもはっきりとはわからないですね。
審判からも見えるわけではないので、ワンバウンドかどうかの判定を間違えることは問題ないわけです。
右手を上げて握り拳をしていますが、あれはアウトではなくストライクスリーのジェスチャーということで・・・。
(正しいのは右手を広げるだけ)
まあ、それならそれでノーキャッチをコールするべきでしたね。
ただまあ、判定がわからないから走ったというピアジンスキーは基本通りの動きだったわけです。
捕手もアウトコールを聞かなかったのであれば、ファーストに投げるべきだったとも言えますな。
問題児のイメージが強い選手ですが、長年大きな怪我なく活躍した凄い捕手です。
引退前年も打率3割を記録するなど通算打率は.280。
通算出塁率.319がもっと高ければさらに良かったですね。