通算219勝をあげた技巧派左腕のケニー・ロジャース。
MLB記録となる92個の牽制アウトも記録しています。
ヤンキースとメッツのニューヨークの両球団でもプレーしています。
移籍を繰り返す中で3度在籍したレンジャーズのイメージが強い投手ですね。
ケニー・ロジャースの完全試合
89年にレンジャーズでデビューしたロジャース。
当時は剛球左腕だったようですね。
技巧派に転身し43歳まで投げていますが、35歳から100勝以上を記録しています。
そんなロジャースのハイライトと言えば94年の完全試合です。
エンジェルス相手に達成していますね。
ノーヒッターに好プレーは付き物ですが、ロジャースの試合にもありました。
ラスティ・グリアが見事なダイビングキャッチです!
女房役のイバン・ロドリゲスもホームランを打っているようです。
また、ゴールドグラブ賞5度と守備の名手でも知られるロジャース。
こちらは打球を見事に止めて、変則のトリプルプレーを完成させています!
これはよく止めましたねー。
当時37歳のシーズンですが、まだまだバリバリ活躍していますね。
ケニー・ロジャースの不正投球疑惑
06年に17勝をあげてタイガースのリーグ優勝に貢献したロジャース。
ポストシーズンでは3試合に先発していずれも無失点の快投。
23イニング連続無失点と伝説的な好投を見せました。
こちらはヤンキースとのDSで7回2/3を無失点に抑えています。
ワールドシリーズでも8回を無失点に抑えていますが・・・。
この試合で不正投球疑惑が出てしまいました。
明らかに手に異物がついているのですが、後にDSとCSの試合でも同様の異物が確認されたようです。
ロジャースは土とロージンが混じったものだと言い訳をしましたが、そんなことはないでしょう。
ただワールドシリーズでは試合序盤に指摘されて異物を取り除きましたが、その後も好投は続いたわけですからね。
ロジャースの投球に影響はなかったっぽいですね。
それに大ベテランが大舞台でやるにしては、わざとらしいほどに目立つやり方ですからね。
そもそも滑り止め目的で何かしらの異物をつけて投げるのは、MLBでは一般化しているとされます。
本当の目的は相手を疑心暗鬼にさせて、精神的優位に立つためではないかという説もあります。
不正投球の代名詞ともいえるゲイロード・ペリーも、わざとらしい不自然な動きを見せていたようですからね。
ちなみに退場にならなかった理由はカージナルス側からの抗議がなかったからです。
この場合はあくまでも審判が個人的に注意して、ロジャースも異物を落としたようですね。
抗議すればロジャースを退場に出来たわけで、それをしなかったラルーサ監督への批判もあったようですが・・・。
先にも言いましたが、滑り止め目的の松脂というのは、多くの投手がやっているようなことらしいですからね。
ワールドシリーズの大舞台で指摘して面倒事にしたくなかったのかもしれません。
カージナルスはこの試合には負けたけど、世界一にはなったので一安心です。
あとカメラマンへの暴行事件も起こしたことで知られます。
プライベートの場とかじゃなくて、グラウンド上ですからね・・・。
何かでイライラしていたのでしょうけど、これはよろしくないですね。
このようにダーティーなイメージもあるロジャースです。
それにしてもキャリアを通じて大きな故障なく、43歳の引退シーズンもローテを守っていますからね。
オールスターにも4度選出されている名投手です。