ベーブ・ルースのシーズンホームラン記録を抜いたロジャー・マリス。
しかし当時のコミッショナーがルースと親交があり、マリスに抜かれることを快く思わなかったようで。
達成までの試合数がルースより多いことを理由に参考記録扱いにしてしまいました。
Nine. More. Days. #OpeningDay pic.twitter.com/5JhC5z7iZq
— New York Yankees (@Yankees) 2016年3月26日
背番号9はヤンキースの永久欠番。
2年連続MVPの活躍も、ホームラン記録更新後は怪我に加えて心労もあったのか成績が低迷しています。
ロジャー・マリスのハイライト
57年にインディアンスでデビューしたマリス。
翌年にはアスレチックスに移籍し、59年オフにヤンキースがトレードで獲得。
本拠地が左打者有利ということもあり、左の若き強打者のマリスの獲得を熱望したようですね。
60年には打率.283 39本塁打112打点で打点王、リーグMVPに。
そして61年に61本塁打を打ってルースの記録を抜いています。
ルースに並ぶ60本塁打。
そしてルースを抜く61本塁打です。
しかし、こんな古い映像なのに松井さんとかがプレーしていた球場と同じってのがいいですねー。
ベーブ・ルースと同じ打席に立ち、ディマジオと同じ場所を守るって感慨深かっただろうな。
同年のワールドシリーズでもホームランを打っているマリスです。
61年は新球団が2つ誕生し、投手の質が下がったことでホームランが増えたようですね。
チームメイトでスーパースターのミッキー・マントルもルースを超えるペースで打つも怪我で離脱。
54本塁打で終わっています。
If you went with Mickey Mantle and Roger Maris, you got it! The pair of @Yankees greats finished with 54 and 61 homers, respectively. pic.twitter.com/GqwIVKFEaI
— MLBPAA (@MLBPAA) 2018年9月3日
マリスは生え抜きではない上に、性格的にも寡黙でスター性がなかったことから人気がある選手ではなかったようですね。
マントルと比較され「ホームラン記録を抜くならマントルに」という風潮も強かったようです。
そんな逆風の中でプレーしてきたこともあり、マリスも当時のことを語るのが好きではなかったようですね。
ルースの通算本塁打記録を抜いたハンク・アーロンと同じです。
(アーロンは人種差別もあっただろうから、もっときつかっただろうけど)
マントルの始球式に登場するマリス。
犬猿の仲とも言われる2人ですが、実際には仲が良かったようですね。
まあ、マントルは遊び人だったようなので、一緒に馬鹿遊びするような相手ではなかったでしょうけど。
This Day in #Yankees History (1959): Yanks acquire Roger Maris from the Athletics in a seven-player deal. pic.twitter.com/lcu2sYdiEe
— New York Yankees (@Yankees) 2014年12月11日
通算275本塁打を打っているマリスです。
超一流の成績を残したのも、実質MVPに輝いた2年だけですからねー。
記録更新時がまだ26歳の若さだったことを思うと、その後の低迷が残念ですが。
なにより記録更新がマリスにとって悪い思い出というのが残念なことですね。