日本人のスター投手がMLBへ移籍すると、必ず話題になるのが使用球の違いです。
日本での使用球よりも少し大きいとも言われますが、なにより滑りやすいことが問題と言われています。
ボールが滑りやすいと、いままでとは違った筋肉に力が入り投球のメカニズムも狂うわけですね。
投球のパフォーマンスだけでなく、怪我にもつながってしまうわけです・・・。
MLBの使用球は粗悪?
MLBの使用球はNPBで使用されているボールよりも粗悪な印象を受けます。
というのも、毎年1度はボールが壊れるハプニングが起こるからです。笑
MLBの方が強い力がボールにかかるでしょうけど、さすがにそれだけが壊れる理由ではないでしょう。
やはり日本で使用されているボールよりも粗悪なものだと感じてしまいます。
ちなみにMLBの使用球はローリングスのコスタリカ産。
日本の使用球はミズノの中国産です。
なぜMLBの使用球は滑りやすいのか
MLBのボールが日本のボールと比べて滑りやすい理由は、作り方が違うからと言われています。
そもそもMLBの場合はNPBより多くのボールが必要です。
NPBは12球団ですがMLBは30球団、さらに公式戦の試合数もNPBよりも多い162試合あります。
NPBよりずっと多くのボールが必要なので、どうしてもボールにかけるコストが低くなってしまうわけですね。
Corey Kluber trade rumors: Dodgers, Indians talks intensifying at MLB winter meetingshttps://t.co/olN5fvSzRu pic.twitter.com/LBMV5zENWX
— CBS Sports MLB (@CBSSportsMLB) 2018年12月10日
それが滑りやすさとどう関係してくるのかと言えば、ボールに使用する革の型取りです。
MLBではよりたくさんのボールを作るために、思いっきり引っ張って伸ばした革をボールに使用するわけです。
NPBのボールは縫い付ける革に余裕があるけど、MLBはパンパンの状態で縫い付けているわけですね・・・。
だから、どうしても滑りやすいボールになってしまうわけです。
外国人投手は困らないのか?
MLBでプレーする日本人投手は滑りやすいボールの対応に困るわけですが、外国人投手たちは困っていないのでしょうか?
彼らにとっても滑りやすいことに変わりはないので、ほとんどの投手が何かしらの異物をつけて投球しているとされます。
そもそも審判が試合前に専用の土か何かを付けているのですが、それだけでは滑るので投手も汗や唾をつけたりするわけですね。
松脂を付ける不正投球で退場になる投手も毎年現れますが・・・。
あれも滑り止めのためであり、ボールに不規則な変化をつける不正投球とは意味合いが違います。
まあ、彼らにとっては滑りやすいボールが当たり前なので、日本のボールに慣れた日本人投手とは感覚も違いますからね。
滑りやすいから投球のメカニズムが狂うということはないのだと思います。
野茂英雄はボールの違いに困らなかった
一方で野茂英雄さんはボールの違いに困らなかったとされます。
そもそもボールの違いに気が付かなったとすら言われているのですが・・・。
With a strong farm system and a revolutionary approach to pitching, the Rays are poised to contend in 2019 and beyondhttps://t.co/kTmxbucGLA pic.twitter.com/jNyvs0QqVw
— CBS Sports MLB (@CBSSportsMLB) 2018年10月1日
なぜかと言えば、野茂さんは他の日本人投手より手が大きいことが理由ではないかと言われています。
外国人投手は日本人よりも手が大きいので、その面からも滑りやすいボールの対応がしやすいのかもしれませんね。
ちなみにダルビッシュ有投手は体格の割に手が小さく、腕が短いことで知られています。
MLB trade rumors roundup: Interest in Britton picking up, Brewers and others in on Dozierhttps://t.co/EcRFziEE6O pic.twitter.com/Wtm32YAaap
— CBS Sports MLB (@CBSSportsMLB) 2018年7月21日
まあ、何にしても投手にとってボールの違いというのは大きな問題なわけですね。
我々からしたらちょっとした違いでも、プロレベルになるとそのちょっとの狂いが大きな差になるわけですからねー。
逆にMLBから日本に復帰した投手というのも、対応に苦しむ面もあるでしょうね。