ラリー・ウォーカーの強肩や珍プレー。MLB史上最強のカナディアン!

史上最高のカナディアンと言われるラリー・ウォーカー
04年にカナダ人史上初の通算2000安打を達成。
首位打者3度、本塁打王1度、ゴールドグラブ賞も7度受賞するなど守備も優れた選手です。

カナダ人らしく最初はホッケー選手を目指していたようですが、ホッケーではプロになれないので野球選手の道へ。
プロ入り時は野球のルールすら、まともに知らないような状態だったのは語り草。
まあ、そんな状態でもプロ入りしたんだから、それだけ優れた身体能力だったんでしょうね。



実際にプロ1年目の85年はA-(ショートシーズンA)で、打率.223、出塁率も3割を切るなど未来のスーパースターらしくない成績。
投手が投げたボールはなんでも振っていたと言われています・・・。
それが翌年はA級で33本塁打を打つなど、一躍有望株ですからねー。

89年にエクスポズでデビューし、翌90年に初ホームラン。
19本塁打を打って新人王投票では7位になっています。

ラリー・ウォーカーのハイライト

全盛期は95年にFAでロッキーズ移籍後。
極端な打者有利の本拠地を味方につけた「ブレイクストリート・ボンバーズ」の中心選手として活躍しました。

ロッキーズでのデビュー戦は3安打を打っています。

97年の1試合3本塁打。
打率.366 49本塁打 130打点 33盗塁でMVPと本塁打王になっています。
あわや三冠王の大活躍ですね!
さらにあと1本塁打で史上初の50本塁打30盗塁だったのが惜しかったです。

04年にも1試合3本塁打を記録。
シーズン途中にカージナルスへ移籍すると、リーグ優勝に貢献しています。

引退シーズンとなった05年のサヨナラヒット。
膝に加えて椎間板ヘルニアにも悩まされていたようですね。
まあ、38歳と高齢だったわけですが、それでも100試合に出場して打率.289 15本塁打 出塁率.384と技術は衰えていません。

こちらがMLBラストホームラン。
通算383本塁打を記録しています。



99年のサヨナラを含む1試合2本塁打。
同年は打率.379で2年連続の首位打者、4割打者の期待もかかったシーズンとなっています。


ラリー・ウォーカーの守備

ゴールドグラブ賞7度を受賞した名手のウォーカー。

こちらは見事なランニングキャッチです!
抜群の身体能力で、肩が強いことで知られます。

こちらはタッチアップしたランナーを刺した素晴らしい強肩です!

こちらはライトゴロを記録しています!
打者は後に西武でもプレーするトニー・フェルナンデス
同年4年連続で20盗塁以上を達成するなど、足もある選手です。

打者が投手なら前進守備&鈍足で可能性が少しは上がるわけですけど・・・。
それでもライトゴロなんて珍しいのに、主力野手相手に記録するんだから凄いですね!



一方で珍プレーも・・・。

こちらはアウトカウントを間違えるハプニングです!
しかも少年からボールを返してもらうと、ノーステップで強肩を披露。

ちなみに冒頭にチラッと映っている投手は、まだブレイク前のペドロ・マルティネスですね。
当時のエクスポズは若手が揃った良い球団で知られています。
モントリオールが本拠地なので、カナダ出身のウォーカーにとっては地元球団ですね。

ラリー・ウォーカーとランディ・ジョンソン

ウォーカーは天才的な打撃センスで、試合前の打撃練習もあまりしなかったことで知られます。
一流打者は相手投手の研究もかなり熱心なものなのですが、彼はそういうこともしなかったんでしょうね。
スーパースターにして性格も偉ぶったところかがなく、陽気な男だったようです。

それを象徴するのがこちらのプレー。
オールスターでランディ・ジョンソンが頭の遥か上を通過する投球。
これに対してヘルメットを逆さにかぶり、右打席に立つパフォーマンスを見せました。

ランディ・ジョンソンと言えば、同じくオールスターの大暴投でジョン・クルックが腰を抜かす珍プレーもありました。
MLBのオールスターは真剣勝負とまでは言わなくとも、NPBほどおちゃらけムードではないので珍しい出来事でした。



ロッキーズ時代には大物FA選手獲得のため、球団に年俸の一部を貸したこともあったというウォーカーです。
お金にも無頓着だったようですが、ここまでくると陽気な性格というよりも変人の域ですな・・・。

怪我が多いのが唯一と言ってもいい欠点で、150試合以上に出場したのは1度だけ。
それがなければもっと凄い選手になっていたんでしょうね。

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