カープの練習量は豊富でMLBは少ない?機動力野球で強力打線の意味とは

プロ野球の球団で練習量が最も厳しいイメージがあるのがカープかもしれません。
カープと言えば現在こそ黄金期を築いていますが、それまでは長期低迷していた球団です。

激しい練習が必ずしも報われていたわけではないのですが。
当たり前ですけど、昔に比べると練習も効率化され、シゴキのようなこともなくなってきたようですね。

どの球団でも似たようなものかもしれませんが、秋季キャンプともなれば朝の7時から夜間練習まで練習しっぱなしという環境だったようですからね。
選手の多くがアマチュア時代にも猛練習を経験しているわけですが、そんな彼らでもプロ入り後の練習に音を上げていたようですから。




一方でMLBといえば練習量が少ないイメージがあります。
実際に外国人選手が日本での練習量に不満を漏らすような記事も珍しくはないですからね。
これはMLBの練習は個人練習に重きが置かれていることが理由のようです。

MLBの全体練習は確認作業

MLBのキャンプと言えば昼過ぎに終わるぐらい、日本に比べると極端に短いものです。
ただ、だからといって練習量が少ないのかと言えばそうでもないようですね。

井口さんはMLB時代に日の出とともに球場に向かうと、主力選手はすでにトレーニングをしている。
そんな環境だったようです。



さらにアメリカは土地が広く球場だってキャンプ地に複数あります。
だから1人1人が広く練習スペースを使えるので、効率よくトレーニングができる面もあるようです。

チーム全体での練習時間は3、4時間ぐらいのものかもしれませんけど。
それでも日本のようにみんなで一緒にアップをするのではなく、アップは各自で終えてからの練習スタートですしね。


先にも言いましたが施設が広いぶん、みんなが効率よく練習できるのも練習時間が短くても問題ない理由なのかもしれません。
あと、そもそも練習というより確認作業という感じらしいので、日本のように上達するために全体練習をやるわけではないみたいですね。

選手の自主性に任せるトレーニング

日本でも選手の自主性を尊重する球団はあります。
練習というとどうしてもやらされるものというイメージがありますけど、選手が自分で考えて行うというわけですが。

丸選手の「カープはもっとやっている」というのも自主性の高い練習のことなのかもしれません。
要するにMLBでも、この選手に任せるスタイルなわけです。
ただこのやり方というのは一長一短で、日本では指導者にやらされる練習が基本なのにも理由があります。



MLBには傘下球団を含めて日本の球団より何倍もの選手が所属しています。
その中には身体能力、才能という意味では日本で「10年に1人」と言われる選手だってゴロゴロいるようです。
だから逸材が精神的に未熟で練習をせずに大成しなくても、他にも才能ある若手が出てくるので問題はないようです。

その一方で日本の球団は選手の数が少ないので、全員が一軍で活躍できるレベルになってもらうように励んでもらわないと困るわけです。
だから意識が低い選手でも強制的にやらす練習で、伸びてもらおうというわけですね。

まあ、日本でもMLBでも一流選手ほどよく練習をすることに変わりはないみたいですけどね。

カープの話に戻ると、練習量はもちろん、意識改革の面も大きいのではと思います。
その中でカープが強くなった理由に河田雄祐コーチの存在も上げられているようですね。
16年から在籍し機動力野球復活に大きな貢献をしたコーチです。(18年からヤクルトコーチ)


実際にカープは16年から3年連続盗塁がリーグ1位です。
ここで言う盗塁増加ということは表面的な数字だけでなく、チームの意識改革が大きいわけです。




というのも、盗塁を成功させるために重要なのは投手の癖を盗むことです。
(投手のクセというのは牽制、球種、投球モーションのタイミングとか)
あるいは配球の傾向を把握することですね。




足が速いに越したことはないし、捕手の送球能力も重要なのでしょうけど、結局プロレベルになると相手の投手次第です。
盗塁をするために投手の癖や配球のパターンを学べば、打席に立ったときにも球種がわかったりして有利になるわけですね。

俊足じゃないけど二桁盗塁するような強打者もいるわけですが、彼らは投手の癖を把握しているから盗塁も出来るわけです。

カープと言えばたびたびサイン盗み疑惑もかけられていますが。笑
サイン盗みは確実なことが言えないけど、たぶん程度の差はあれどこもやっていますよ。笑

だからそれ以外の研究や意識の部分も重要になってくるわけですね。
強力打線の秘訣というのも練習の賜物という面はあるのでしょうけど、それだけでなく意識の面も重要になったと思いますよ。




まあ、何にしても練習すればいいってものでもないですからね。
巨人は他球団から丸選手の他にもベテラン選手を獲得して、意識改革を図っているっぽいですけど。
プロレベルになると1位も最下位も技術的には大差ないと言われているので、意識改革が重要なんでしょうね。

スポンサードリンク