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中川卓也のグラブを韓国の選手が踏みつける!グローブを大切にしない価値観

先日U18のアジア選手権で韓国人の選手が中川卓也選手のグラブを踏みつけるプレーが話題になりました。
中川君も怒っていますね。

これに対して韓国人選手を批判する声もあれば、仕方のないプレーという声もあります。
確かに流れの中での出来事ではありますが、韓国人選手の印象は悪いですよね。

我々の感覚だとグラブを踏んだらすぐに足を離すし、きちんと謝りますから。
韓国人選手に反感を覚えるのも当然のことかもしれません。

グラブを踏みつけた韓国人選手に悪気はない?

この件に関して僕がどう思うかと言えば「中川君が怒るのは当然だけど、韓国人選手が悪いとは思わない」というものです。
まず、中川君が怒るのは日本人としては理解できることだし、当然だと感じる人が多いでしょう。

その一方で日本のように道具を大切にする文化がない国は多いので、このような出来事が起きても不思議はありません。
今回の韓国人選手にも悪気があったわけではないでしょう。

こちらはMLBで起きた同じプレーです。
踏んだのがアメリカの選手で踏まれたのがドミニカの選手です。

踏んだことに気が付いてからも、いつまでも踏んでいます。
彼らには日本ほど道具を大切にする文化がないので、相手に悪いと思うことはないし、踏まれた方もムカついたりはしません。

まあ、手や足を踏んだのであれば謝りはするかもしれませんけどね。
今回の韓国人選手は何で怒っているのかわからなかったかもしれません。



ちなみに中川君が怒ったというのは正しい対応だと思います。
文化価値観が違うんだから、こっちの主張もはっきりしないといけませんからね。

今回は試合中なのでそこまでの余裕はないけど、これが練習中とかなら「日本ではそんなことをしたら駄目だ!」とはっきりと怒らないといけません。
そうすれば彼らだって他国の文化を尊重して謝罪もしてくれます。



まあ、そもそも今回の件で韓国人選手を批判している人は「韓国が嫌いなだけではないのか」と思うようなものが多いですからね・・・。
人それぞれ価値観が違うのは当然でしょうけど、あまりに偏見を持つのもね。


道具を大切にしない外国人選手

日本人メジャーリーガーがインタビューなどで口をそろえることがあります。
「こっちの選手は楽しそう」「こっちの観客は試合をよく見ている」。
この2つが定番と感じますが、もう1つ「こっちの選手は道具を大切にしない」というのもよく聞くコメントです。

かつてマリナーズのコーチが、イチロー選手のグラブをお尻に敷いて座ったという出来事があったそうです。
当然イチロー選手は激怒したわけですが・・・。

他にもイタズラで選手の道具を放り投げたり、勝手に使用したりすることもあるようです。
バットがないと思ったら勝手に使われていたとかね。
それにしても彼らに悪気があるわけではなく、たぶん野球道具は消耗品程度の価値観なのです。

三振した打者がバットを折ったり、打たれた投手がダグアウトに戻ってグラブを投げつけたりする光景は珍しくありません。
もちろん彼らにも道具を大切にする心はあるわけですが、それはプレーに支障が出るからという合理的な理由です。
道具のケアはスタッフ任せで、日本人のように「神聖なもの」というような価値観とはニュアンスが違います。

もちろん、全員が全員そうではなく、日本人のように大切に扱う選手もいるわけですけどね。

薬物や審判への反応も日米で違う

MLBの光景で日本では考えられないなと思うことに、逮捕された選手が普通に試合に出ていることなんかもあります。
スピード違反や飲酒運転で逮捕された選手でも、すぐに試合に復帰したりしますからね。

それこそ、薬物で逮捕された選手が普通に復帰しているのは日本では考えられないことです。
まあ、日本だったら大麻で逮捕されたら即解雇だと思いますけどね。
日本は薬物に厳しいお国柄ですから、逮捕どころか薬物検査違反でも解雇が濃厚かもしれません。



逆に日本で寛容なのが審判への暴行です。(近年は見られないけど)
MLBでロベルト・アロマーというスーパースターが審判に唾を吐いて、各地で大ブーイングを浴びた出来事がありました。
(画像はわざと唾を吐いた疑惑で批判されたNO.1捕手モリーナ)

それに対して日本の大学教授が著書で「審判に唾を吐いた程度でブーイング」というような紹介をしていたのは驚きました。笑
審判に唾を吐くなど言語道断ですが、大学教授でも「その程度」扱いなのです。



日本では平成の時代にもなって審判を暴行することがあったわけですからね。
しかもそれが珍プレーとして笑いの対象になっていたんだから恐ろしいものです。

もし現代で審判への暴行事件が起きても「間違えた審判が悪い」という論調も多いはずです。
日本人は子供の頃から間違えたら怒られるような教育を受けているので、仕方のない面はあると思いますけどね。

そういえばエラーをした時の態度というのも日米で違いますね。
日本人は「しまった」という態度をしますが、外国人選手はまったく反省がないような態度をとります。

これは動揺を見せると相手が精神的有利に立つから、何ともないような顔をしているわけです。
日本人から見たら「反省していない」と批判しそうなものですが、理由があっての態度ってことですね。

まあ、何にしても価値観の違いですれ違いがあるのは野球に限った話じゃないですからね。
外国人の態度が悪く見えても、相手には悪気があるわけではないケースだって多々あるわけですからね。
当事者なら怒ることが必要なケースはあるでしょうけど、外部の人間がなんでもかんでもこちらの価値観で批判すりゃいいってもんでもないですね。

波田純: