巨人対広島戦を見ていたら高橋由伸監督の気になる采配がありました。
9回にピンチを迎えるとケーシー・マギーに変えて、吉川大幾選手を守備固めに送ったのです。
「なんで監督が出てきたんだろう?」と思ったらこの交代だったのでびっくりしました。
聞いたことがあるかもしれませんが、イニング途中での守備交代というのはタブー視されている采配の1つです。
僕が覚えているケースでは(ウィキペディアで見た)00年のレジー・ジェファーソンという西武の外国人選手です。
ミス直後の守備交代に怒ると、首脳陣批判から退団にまで発展したようです。
僕も経験がある途中交代
あまり自分のことを語るのは好きじゃないけど、僕も部活の練習試合で守備途中の交代を経験したことがあります。
真正面のボールが捕れないという超イージーミスを犯してしまい即交代です。笑
当時は素人に毛が生えたレベルだったので試合に出るのも嫌だったぐらいですけど。
それにしてもイニングの途中で交代を命じられてベンチに下がるのは屈辱です。
相手ベンチから「かわいそう」という声も聞こえてきました。
まあ、客観的に見れば仕方がない交代なのですが、そのときはとにかく恥ずかしさでいっぱいでした。
ケーシー・マギーの交代劇
今回の巨人のケーシー・マギーの交代劇というのも、理屈は何もおかしなことではありません。
9回4点リードだったけど、強力広島打線を相手にピンチを迎えたので守備固めを送ったというだけのことですからね。
ただまあ「だったら最初から交代させておけよ」ってマギーは感じたのではないでしょうか。
恥ずかしいし、自分の守備を信用していないと言われたようなものだから、首脳陣不信にもつながります。
「俺より吉川の方が上手い」と思っていてもこういう交代は屈辱からね。
僕は高橋監督が出てきたから「申告敬遠?」って思ってしまいましたが・・・。
それくらい意外な采配と思うけど、そうでもないのかな?
イニング途中での守備交代はMLBではタブー視されている采配の1つです。
日本人だって監督に不満を訴えることはなくても、裏で文句を言うぐらいしてもおかしくないですからね。
投手交代に伴う打順調整が必要になったケースならまた違うでしょうけど。
ただの守備固めでイニングの途中交代なんて屈辱でしかありません。
プライドがどうとかいうと批判的な人も中にはいるのですが、こればかりは仕方がありません。
見る側とやる側では視点が違いますからね。
監督の采配が勝敗に影響するのは少数だけど・・・
とあるMLBのGMが(誰か忘れただけ)こんなコメントをしていました。
「監督の采配が勝敗に影響するのは年に5試合ぐらいだけど、監督が作る雰囲気は162試合も影響する」みたいなことです。
采配自体は誰がやっても大差ないけど、だからといって誰が監督をしても同じではないわけですね。
監督の仕事で目立つのは試合中の采配だけど、それよりも監督の資質として重要なものがあるというわけです。
まあ、今回の件でマギーが不満分子みたいになるかと言えば、そうでないとは思いますけど・・・。
それにしても嫌な気持ちにはなったでしょうからね。
それならイニングの頭から守備固めに出していればよかったのにな、と感じました。
この試合のマギーはファールフライを懸命に追ってスタンドに落ちるハッスルプレーもありましたからね。
気持ちを切り替えてまた活躍してもらいたいところです。