ロベルト・クレメンテのハイライト。飛行機事故で亡くなった英雄

プエルトリコの英雄でヒスパニック系のパイオニアであるロベルト・クレメンテ
現役時代に飛行機事故で亡くなったことで知られます。

通算安打は3000本。
37歳にして打率3割を超えるなど、まだまだ力はありましたね。

こちら顔は若く見えるけどクレメンテの奥さんの始球式です。
後ろの3人は息子さんですね。

ロベルト・クレメンテのハイライト

55年にパイレーツでデビューしたクレメンテ。
悪球打ちで知られ、高打率の割には出塁率が高くありません。

60年ヤンキースとのワールドシリーズでのヒット。
世界一に貢献しています。

71年のオールスターでホームラン。

71年と言えばワールドシリーズでも打率4割の活躍を見せています。

第5戦でのタイムリー。

第6戦で三塁打とホームラン。

第7戦でもホームランを打っています!
シリーズMVPで世界一に大きく貢献しています。

またクレメンテと言えば史上最高クラスのライト守備で知られます。
特に強肩に定評があったようですね。

こちらはスライディングキャッチ。
61年からラストシーズンの72年まで12年連続でゴールドグラブ賞を受賞しています。

ロベルト・クレメンテと飛行機事故

クレメンテは72年に飛行機事故で亡くなっています。
これはニカラグア大地震が起き、現地に救援物資を運ぶ際の事故です。


わざわざ現地に向かったのは、1度送った際に政府が着服しているとの情報があったからのようです。
それに激怒したクレメンテは現地で直接物資を渡そうとしたわけですね。


事故の原因は荷物の積み過ぎと言われ、実際にクレメンテにも飛行機に乗らない方が良いと言われていたとされます。
一緒にニカラグアへ行く予定だったチームメイトもフライトをキャンセル。
その中の1人に、パイレーツでも活躍したニール・ウォーカーのお父さんがいたようです。


飛行機はジェット機ではなかったようですが、15トンもの物資が積まれていたとのことで。
機体は海に墜落し、クレメンテの遺体は発見されなかったようです。
本当に残念な出来事ですね。


クレメンテは非常にプライドが高く、人種差別に対する不満もよく口にしていたと言われます。
人格者のイメージはあるけど、ファンに対しても愛想のよいタイプではなかったようですね。


ただ、その一方でチャリティ活動に熱心だったのは本当で、正義感の強さもあってニカラグアに向かったわけですね。
グラウンド上だけでなく慈善活動でも活躍した選手に贈られるロベルト・クレメンテ賞は、MVP以上の最高の名誉と言われています。
現在のMLBは選手も球団も当たり前のようにチャリティ活動を行いますが、それもクレメンテの残した功績の1つですね。

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